猫の扁平上皮癌記録

11歳で扁平上皮がんになった猫の事を書いています(アイコンは別の猫)。

⑤扁平上皮がん猫の緩和ケア生活と医療費

検査からしばらくはそれなりに食べられていたが、

やはりだんだんと食べられる量は減っていき、

フードのページでも書いた通り、

水分補給のフードからちゅ~るのスープへと移行していった。

 

そしてそれと並行して薬の投与。

プレドニゾロン錠タケダといういわゆるステロイドの錠剤を1日1錠、

痛み止めのレペタンという薬(シリンジで投与)を、

だいたい1週間分ぐらい獣医さんで処方してもらった。

 

ところで我が家は猫が2匹いるので、念のため、と、

アニコムの保険に加入していた(6歳あたりで加入。1匹あたり月¥5000ほど)。

そのため、医療費の自己負担額も半額となったのは、

よかったのかもしれない。

 

この処方で、近所の獣医での医療費請求額は、

¥4,466が保険適用で¥2,233となった。

 

現在これを書いている時点で、

3回ほど同じ処方で出してもらっている。

 

→⑥へつづく

 

④検査当日(と私たちの決断)

かかりつけ医で受診して2週間ほど経ち、

検査の日となった。

 

当日行ってみないとどのような検査を選択するのかわからないとのことで、

ひとまず夫に猫を連れて行ってもらう。

(私は子供の幼稚園を送り出し自宅待機。

すぐ電話に出られるようになるべくスマホを離さずにいた。)

 

数時間して夫より着信、

「①選択肢としては切除(←再発の可能性が高い)、②長時間預かったのちCT、CTの準備をする際にカテーテルを通し、カテーテルでの生活③がんの簡易検査のち緩和ケア」

とのこと。

 

実は我が家では、こうなる前から「もし猫ががんに罹った場合には、延命はしない」

とお互いに合意していた為、

②の選択肢はしない、とお互いに確認。

①の場合も猫としてのQOLが著しく下がると思うので、

考えられないね、と確認。

なので、割とすぐに③だろう、という話になった。

以前から話し合っていて良かったと感じた瞬間だったが、

当然悲しくもある。

その旨を先生に伝えてもらうように話し、

終話。

 

夕方ごろに夫と猫帰宅。

いつもの検診などであれば、病院から帰ってくると荒れ狂っていて、

同居猫に当たり散らすのが恒例だったのだが(なんて迷惑な。)、

今回ばかりはそんな余力もなし。

 

絶食でおなかが空いているかなと、

水分補給のできるフードをあげたら、

それなりに食べたので、

しばらくはまだ大丈夫だと感じた。

 

→⑤につづく

 

 

③扁平上皮がん初期の食事

最寄り獣医の受診後に急激に悪化していった病状の中で食べたもの。

 

食事で上手に水分補給(アイシア)ささみペースト

もともとささみはスペシャルごはんだったので、

これを開封したときはとても喜んで食べていたように思える。

初めの頃は1日2袋完食できる日もあったので、

水分量としては安心だった。

 

栄養量は足りていないと思ったので、

以前食べていた、ロイヤルカナンをドライフード粉砕機

 

で細かくし、お湯でふやかしたものを、

ささみペーストに少し混ぜると食べた。

 

だんだん食べなくなってきたので、

食事で上手に水分補給 まぐろペースト

をあげてみたが、こちらは2日ほどで食べなくなってしまった。

 

ペースト状のものも食べるのがつらいように見えてきて、

次はスープをあげることとなった。

 

・ちゅ~る ささみ&しらすスープ(↓ささみサーモンしかリンクが出てこないので、こちらを貼っています)

 

他の会社のスープやペーストなどもあげてみたが、ちゅ~るが一番香りがよく、

猫も開封するとすぐに寄ってきて食べたそうにした。

 

かつおもおいしそうに食べた。

・ちゅ~るスープ かつおかつお

→④へつづく

 

 

②検査を受けるまで

結論から言えば精密検査は受けませんでした。

なおこのブログを書いている私は幼児の育児中なため、

猫の通院を夫にお願いしていることが多く、

病院とのやり取りは夫から聞いたことが中心となっています。

 

かかりつけ医での受診後、

検査を受けられる病院で予約を取ってからの検査との話だったが、

私が住んでいる埼玉では、獣医も医師不足のようで、

最短でも2週間後という返事だと夫から聞いた。

仕方がないのでその最短、という日で予約を取ってもらった。

 

不思議なもので、病院で深刻なものかも、

と聞いてから、猫の病状がみるみる悪化していく。

日に日に普通のドライフードが食べられなくなり、

とうとう総合栄養食のちゅーるしか食べられない、

という状態になった。

水すら飲まない、という状況になったので、

これは検査まで持たないのでは、

と思い、再度獣医に駆け込んだ。

生活上の不安を聞いてもらい(大人げなく泣いてしまった)、

アドバイスを受け、

少し気持ちは立て直した。

でも一番不安なのは猫自身。

 

病院の隣のペット用品屋さんで、

液状のフードを隅から隅まで眺めて、

食べやすそうなものを何種類か買った。

 

→③に続く

 

①猫、11歳にて扁平上皮がんになる

今年(2023年)、2匹いる飼い猫のうちの1匹が、

口をクチャクチャさせている事が多い事に夫が気づいた。

 

その時はそれが深刻な事だとは思わず(他に異変は無かったので)、

「何か口内炎でもできたのかな」なんて呑気に話していた。

 

幸いかかりつけ獣医がすぐ近くで、

週末に連れて行こうという話になり、夫が連れて行ってくれたのだが・・・

「ただのできものではなさそう、精密検査を受けたほうがいいって。」

と帰宅後しばらくして私にそう告げた。

 

そんな深刻な物だとは思ってもいなかった為、

聞き返してしまった。

「えっ。口内炎とかじゃなく?歯周病とかでもないの?」

夫は若干うなだれた感じで、

「違うみたいよ」

と。

 

今日この瞬間まで普通に暮らしてきて、

夜中に多少鳴くことはあったけれど、

もともとよく鳴く品種(オリエンタルショートヘア)なので、

異変とも思わなかったし、

毎年ワクチンの際に診てもらったり、

昨年おなかを壊していたことがあったので、

その時にしっかり診てもらっていたはずが、

なぜこんな事に?

と頭が真っ白というよりも、???が頭にたくさん浮かんでいて、

ひとまず検査を受けて前に進まなければ、

というのがこの時思った事だった。

 

→②につづく