⑩火葬
地元で長年ペット葬儀を営まれてる業者さんにお願いしたので、
不安なこともなく安心して火葬を執り行うことができた。
私の住んでいるところから車で30分ほどのところに、
人の火葬場に隣接したペット火葬場があり、
きちんと火葬してもらうことができた。
骨壺に丁寧に納めてもらい、
悲しくて涙は出てくるものの、
私と夫で最後まできちんと看病することができたという事と、
火葬場で丁寧に扱ってもらえたという事で、
気持ちは一区切りつくような感じがした。
病気の発覚が6月末で、そこからみるみる病状は悪化していき、そして8月の末に亡くなってしまったわけですが、猫の生前に想像していた、「猫が死んでしまった時」の感情とはそれなりに違うものだなと感じた。
生前は漠然と「死」という、現に今生きている私達とは違う次元の得体の知れない恐ろしいもの、という、なるべく考えたくないものだったのだけど、介護を通して、一歩一歩、別れへと踏み出していく感触を実感していくうちに、猫の死というものが受け入れられるような自分になっていった感触があった。
そんな事を、夏の終わりの澄んだ青空をぼんやりと見上げながら考えた昼下がりの火葬後となった。
(※なおペット火葬は¥40000。)
猫の扁平上皮癌の記録についてはここで終わりですが、闘病と家庭への影響についても書きます。
→猫のがんと家庭への影響