⑦思わぬ事で一時的に回復・点滴・膿のケア
2週間の絶食状態で、毛艶も悪くなり、
目ヤニや涙もたくさん出るようになったので、
夫が獣医さんに連れて行ってくれた。
その際に、点眼薬の処方と同時に点滴も打ってもらったのが功を奏したのか、
その日から一時的に少し元気になる。
(点眼薬は保険適用で¥2000程度。点滴は¥6000程度。)
ちなみに点滴は水分を摂れない時の代替手段なので、
家で打ちたい、という場合にはそのような選択も可能らしい。
我が家の場合は、金銭的な負担の心配と、
既に投薬の際の猫も私たちの負担も大きかったので、
自宅で点滴の選択はしなかった。
点滴により絶食状態で意識も朦朧としていたのが、
名前を呼ぶと尻尾でお返事(元気な時はそのような反応だった)するようになった。
なんと急にちゅ~るのスープも水も飲むようになった。
ただこれも一時的なものであろうとあまり楽観視はできず、
そうはいっても、コミュニケーションが少しでもとれるというのが嬉しく、
できる限りいつものように話しかけ、
時に抱えてベランダまで連れていき、外の様子を見せてあげたりした。
(尻尾を振って喜んでいるようだった)
元気は少し回復しているが、
口の腫瘍から膿は出続けている為、
口の周りや胸元は、膿でいつも汚れていた。
汚れているときに、特に辛そうに見えたので、
(もともときれい好きな猫だったのも関係があるかもしれない)
私の息子が乳児期に使っていたガーゼハンカチをまだ少し保管してあったため、
それを濡らしてレンジで温めたもので、
口や胸元を拭いてあげると、
一時的にすっきりした表情に戻るように見えた。
朝にはそのように拭いてあげ、
日中はウェットシートでこまめに拭いてあげていた。
また、膿混じりのよだれで床がとても汚れるため、
常にティッシュで拭き、
ウェットのクイックルワイパーで掃除をしていた。
それでも膿の臭いというのは強烈で、
夜、拭き掃除をした後に、
換気をしたりファブリーズをまいたり、という事が、
欠かせなかった。
→⑧へつづく