猫の扁平上皮癌記録

11歳で扁平上皮がんになった猫の事を書いています(アイコンは別の猫)。

⑦思わぬ事で一時的に回復・点滴・膿のケア

2週間の絶食状態で、毛艶も悪くなり、

目ヤニや涙もたくさん出るようになったので、

夫が獣医さんに連れて行ってくれた。

その際に、点眼薬の処方と同時に点滴も打ってもらったのが功を奏したのか、

その日から一時的に少し元気になる。

(点眼薬は保険適用で¥2000程度。点滴は¥6000程度。)

ちなみに点滴は水分を摂れない時の代替手段なので、

家で打ちたい、という場合にはそのような選択も可能らしい。

我が家の場合は、金銭的な負担の心配と、

既に投薬の際の猫も私たちの負担も大きかったので、

自宅で点滴の選択はしなかった。

 

点滴により絶食状態で意識も朦朧としていたのが、

名前を呼ぶと尻尾でお返事(元気な時はそのような反応だった)するようになった。

なんと急にちゅ~るのスープも水も飲むようになった。

 

ただこれも一時的なものであろうとあまり楽観視はできず、

そうはいっても、コミュニケーションが少しでもとれるというのが嬉しく、

できる限りいつものように話しかけ、

時に抱えてベランダまで連れていき、外の様子を見せてあげたりした。

(尻尾を振って喜んでいるようだった)

 

元気は少し回復しているが、

口の腫瘍から膿は出続けている為、

口の周りや胸元は、膿でいつも汚れていた。

汚れているときに、特に辛そうに見えたので、

(もともときれい好きな猫だったのも関係があるかもしれない)

私の息子が乳児期に使っていたガーゼハンカチをまだ少し保管してあったため、

それを濡らしてレンジで温めたもので、

口や胸元を拭いてあげると、

一時的にすっきりした表情に戻るように見えた。

朝にはそのように拭いてあげ、

日中はウェットシートでこまめに拭いてあげていた。

また、膿混じりのよだれで床がとても汚れるため、

常にティッシュで拭き、

ウェットのクイックルワイパーで掃除をしていた。

それでも膿の臭いというのは強烈で、

夜、拭き掃除をした後に、

換気をしたりファブリーズをまいたり、という事が、

欠かせなかった。

 

→⑧へつづく